時雨道

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セロー250のオイル交換記:激安AZオイルの感想

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セローくんのオイル交換を行う時期だ(3ヶ月ぶり8回目)。

 

この3年間でロングツーリングから林道しばきに至るまで、ありとあらゆるバイク生活をこの1台で済ませてきた。

しかしジスペケちゃんという新顔の登場により搭乗機会も減少……かと思いきや、コロナ騒ぎでバイク通勤を始めてからは年間走行距離も増加傾向という想定外の事態に。

渋滞路やバイパスの走行が増えてシビあじコンディションに晒されると同時に、なんだかエンジンフィーリングがガチャガチャするように感じた……ような……気がする……(プラシーボ効果

 

そこで今回のオイル交換は、以前から愛用していたAZの激安エンジンオイルから鞍替えしてヤマルーブのお高いオイルに交換しようと思う。その際折角だから、今までお世話になったAZオイルの備忘録がてらの使用感をまとめようと思う。

 

 

AZオイルのレビュー

 

 

納車直後にカストロールのオイルを使用した後、AZのエンジンオイルは4L缶を3回使用(うち1回は余ったカストロールとのチャンポン)してきた。

今でこそカストロールとほぼ変わらない値段だけど、昔は4Lで1800円前後とかいう破格値で販売されていた。今でもアマゾンプライムデー等で激安チャンスが割とあるのでチェックすると幸せかもしれない。2020/10/13からのプライムデーでは1800円台だった。

 

空冷エンジンだと全合成油は粒子が細かくて漏れる等の不穏な情報もあったけど、平成時代のバイクだしまぁ大丈夫でしょ、と使い続けて約2年が経過。

感想としては「安いなりに悪くはない」に尽きる。

 

交換直後〜2000キロ手前

「(エンジンフィーリングが)ツルツルしてる……」

 

入れたてホヤホヤの状態ならカストロールと同等かそれ以上。きっちりギアも入るし滑らかに吹け上がる。変なノイズの類も聞こえないから潤滑作用はきちんと働いているようだ。これが全合成油パワーか。

流石に渋滞だとギアチェンジが渋くなるけど許容範囲内ではあるし、カストロールの時もそうだったから空冷エンジン特有の熱問題だろう。

ガスケットやOリングからの滲みは発生しないから相性問題もクリア。懸念していた最大の不安要素だったから嬉しい。

 

2000キロ突破〜

「駄目みたいですね(劣化)」

 

一体どういう理屈なのか、2000キロ走行すると急激にガタがくるカストロールの時は「気がついたら劣化していた」だったのが、鈍感な自分でも気がつくレベルの差が生じる。

シフトペダルは重くなり、空冷エンジン特有の雑味ある回転にガチャガチャとしたフィーリングが加わり、乗っていて不安になることこの上ない。

特に渋滞路は最悪で、シフトペダルが石のように固まってギアチェンジを受け付けない。半クラを上手く使わないと速攻でエンストするから交差点では神経を使う。

 

総評

美味しい期間がハッキリしてるオイル。そういう意味ではカストロールも同じだったのだけど、AZは文字通りストンと調子が落ちる。

劣化前ならカストロールよりもフィーリングが良いのは明確な長所だから、期間や距離を気にせず調子が悪くなったら即交換するのがベターか。ドカドカ交換しても財布が傷まない値段なのも大きい。

このメリットを最大限享受できるのは、通勤に全く使用しない趣味全振りのバイクだと思う。特に、オイル交換を鼻歌交じりに行えるような整備マンはその恩恵が大きいだろう。

1ヶ月かそこら乗り倒して月始めに交換しても良いかもしれない。常に新鮮なオイルを供給できるからエンジンにも優しいと思う。

 

自分もそれに近い使い方をしてきたのだけど、通勤に使うとなると「気が向いたら即交換」が非常に難しい。休日が雨まみれだと交換できずに距離が嵩むから劣化期間での使用を強いられるのは厳しくて、厳しい。

コスパの良いオイルだけど、そういう意味では通勤ライダーには扱いづらい面が多いから、同価格帯ならカストロールを選ぶのもアリだろう。

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今回エンジンオイル変更を決意した理由は、通勤に利用し始めた事により前述の恩恵を受け難くなった事も大きい。

でも1番の理由は、3年間自分を楽しませてくれたセローくんへのささやかなプレゼント。これに尽きる。

そろそろ2万キロも超えてぼちぼち交換部品も増えてくる頃合いだろうけど、これからも二足二輪の相棒として付き合っていきたい。